そういえばギター始めてました。

そうなんですよ、私事ではございますがギターを始めました。

正確に言うと、もともとアコースティックギターはポロポロやってたんですけど昨年の10月頃からエレキギターを始めまして、半年近く経ったので始めた経緯や購入したギターなどの話をしていきたいなと。

そもそも

我が家にギターが来たのは4年前くらい、19になる年だったと思う。僕の影響でラウドロックばかり聴いていた3つ下の弟が何を土地狂ったか「ギターやりてぇな」とほざき出し、その話を聞いた僕の友人が部屋で置物になっていたバッカスの白いストラトタイプを1万で弟に譲ってくれた。

そして弟がギターを始め、、となるはずであったが、1カ月もしないうちにストラトは置物と化していた。綿飴と水飴調べ（2018）によると「邦ロック好き男子の7割はその影響でギターを買うも、そのうち9割はFコードが弾けなくて部屋の隅でインテリアになる。」というデータが出ている。今となってはどの段階で躓いたのか分からないがまあ弾けなかったのだろう。

置物から置物となってしまったストラト。「こんなはずじゃなかった」と言わんばかりの弦のテンションで完全に生きる意味を失っているように見えた。

（あなたにとってギターは？という質問に答えて）
『…死んだ木』 　　　　　　by カート・コバーン

それを不憫に感じて始めたわけではないが「せっかくあるなら」と思いやってみることにした。僕もバンド好きだったので。

さて、

ギターやろうにも右も左も分からないので遥か昔バンドをやっていた父に教えを乞うことにした。なぜ弟はそうしなかったのか。

　僕「ギター教えて」

　父「うわ懐かしいな。ちょっと貸してみ。確かこう、、（何かリフを弾く）」

　　「もう忘れた（ポイ）」

　僕「いやあの、とりあえず何やれば」

　父「CやっとけC」

聞くだけ無駄だった。弟の方が賢明だったようだ。しかしとりあえずコードを取得すればいいということは分かったので練習を始めることにした。

しかしこれがまたギターって難しいんですよ。心折れる気持ち分かる。あなたが好きなあのバンドのギタリスト、すました顔で弾いてるけどマジで凄いからな。もっと崇め奉れ。ボーカルばっか見んなボケ。え？どっちがギターでどっちがベースかって？ステージ向かって大体左にいる奴が持っているベンベン鳴ってるやつがギターなのでお友達にもそう教えといて下さい。

そんなこんなでひたすらコードを練習して1曲丸々弾けるようになるまで3カ月くらいかかったのかな。確かオアシスの「Stand By Me」だった。

話は飛んで

2016年の春にアコギを買いました。理由は簡単で、エレキをアンプに繋いで弾かないからってことだった。YAMAHAのFS-423S、リサイクルショップで1万6千円だった。

アンプ自体はこの間にちょっと弾けるようになった僕を見た弟がやる気を取り戻した流れで友達から貰ってきたものが置いてあったんだけどなんでか僕は繋いでやらなかった。ちなみに弟はその後二度目の挫折を味わった。

それからはひたすらアコギで遊ぶ日々が続いた。といっても好きな曲を聴きながら合わせてコードを鳴らすのみで難しいことは何もしなかったしこの間に上達してる感じはなかった。弾けなかったら「はい次！」みたいな感じでやってたし。ビートルズの「Blackbird」なんて一瞬で挫折したの覚えてる、今なら弾けるかな。今度練習しよ。

昨年夏、

9月くらいだったか、友人から急にバンドを組まないかと誘いを受けた。ドラムを始めたらしい。というか楽器経験もないのに始めてすぐバンドを組もうという考えに至るのが凄い、この行動力は見習いたいところである。

しかしまあ部屋でポロポロ弾いてるだけで十分楽しかったので当初は乗り気ではなかった。そこまでの趣味にする気もさらさらなかったのでむしろやりたくなかったくらいだった。

当初はやんわり流していたが、僕もこれといって断る理由もなかったので度重なる打診に根負けしてとりあえず1回練習しようという話になった。友人が好きだというオアシスの「Roll With It」を課題曲とすることになり、またも置物と化していたストラトの埃を払った。

これが楽しかったんですよ普通に。デカい音出すだけで鳥肌立った。こうしてチョロい僕はエレキギターを（再度）始めることになった。

アルペジオさえ逃げながらアコギやってたのでリフとかソロとか単音で弾く練習をするようになると全然違う楽器をやってる感じだった。アコギでマンネリ化していたので全然できないことを練習するというのが楽しかった。

だがしかし

ストラトの見た目が気に入らない。ストラト愛好家の方々とジェフベックには深くお詫び申し上げますが僕は好みじゃないですねなんとなく。色もなんか違うなって感じで。

ということで新しいギターを買おうと決意し、それまでエレキギターの種類さえ分かっていなかった僕は情報収集に勤しんだ。

まだ音がどうこういう話はこの時は理解できないしそれは自分でも分かっていたので見た目重視で予算内で最も高いギターを買うことにした。最悪失敗してもダメージが浅いように予算は5万円と設定。

種類も分かっていなけりゃメーカーの差も知らなかった僕はとりあえずギブソンのビッグプライスに驚愕した。

調査開始から約1カ月で候補を2つまで絞ることが出来た。

Epiphone 1956 Les Paul Standard Goldtop

Epiphone Casino

 2つともエピフォンというメーカーのギターである。ギブソン傘下のブランドであり、現在ではギブソンの廉価版を主に製造・販売している。つまり安い、そういうこと。

ノエルギャラガーがデビュー当初はエピフォンのレスポールを使っていたこと、堀ちゃんが個人PVでゴールドトップのレスポールを持っていたことからこのレスポールが候補に挙がった。

カジノはビートルズの御三方が使っていたことから候補に挙がった。Elitistは予算オーバーなため現在のレギュラーモデルのみから探した。

両方ともピックアップがP-90ってのはただの偶然である。ピックアップなんてこの時は気にもしていなかったので。

値段はどっこいどっこい、なんとか予算には収まりそう。肝心な見た目に関してはカジノが圧倒的に優勢だった。しかし、カジノの欠点としてはフルアコ（厳密にはセミアコ？）なため大音量だとハウリングしやすく、歪みにはやや不向きとされる。

「Roll With It」の流れからオアシスのコピバンになりそうだったこともあり、ある程度の歪みは必要になってくるため、これが大きな不安要素であった。

そのため同メーカーのセミアコであるDotが一時視野に入ったものの、やはり見た目とビートルズが使っていたということからカジノから気持ちが離れなくなってしまった。

なるようになるさ

と自分に言い聞かせて昨年12月にカジノをポチった。イシバシ楽器の中古商品で韓国のピアレス工場産、1998年製である。

めちゃくちゃカッコいい

グッジョブすぎる俺、マジでいい買い物した。早速アンプに挿して「Birthday」のリフを弾いてみるとこれまたビートルズっぽい感じがした（ような気がした）。

届いた日にたまたま「今日の夜スタジオに入らないか」と連絡が来たのでルンルンで向かった。マーシャルに直接繋いでゲインを、、

耳死ぬかと思った

忘れてたわ完全に。アンプの位置によりけりだけどオーバードライブチャンネルだとゲインは8時が限界。ここまでとは。

ただオアシスくらいだとこれくらいの歪み量で丁度いいんじゃないのって感じでハウリングに関しては心配してたよりはなんとか。

コードをガンガン弾くバッキングだとまあいいかなって感じだけど（そもそもそういうギターなんだけど）如何せんサスティーンが弱いから（そもそもそういうギターなんだけど）「Rock N Roll Star」のイントロとか弱々しくて残念すぎる、もちろんソロも。ブースターと空間系でなんとかならないかとエフェクターを探してる。

クリーン・クランチに関しては気に入ってる。他のギター弾いたことないから何とも比べられないけどバッカスのストラトよりは多分良い。ちなみに現在ストラト君は研究室の後輩に貸し出し中であります。ということで現在の手持ちはこれ1本。生音がデカすぎて夜かき鳴らせないのが若干辛いとこ。

とりあえず

セミアコ探してます。

マジなんですよこれが。エフェクターとかアンプのあれこれとか色々調べてると結局はギターを変えてみないと根本的な改善にはならないんじゃないかと思うようになってしまってる。

ただ完全にソリッドタイプへの興味が冷めてしまってるためセミアコに絞って検討中。「僕ホローボディしか持ってないんですよ～」ってただ言いたいだけ。

現在の候補としては同じくエピフォンのSheratonとかTokaiのESシリーズとか。もし、もし出来れば夢の335とか買えたらいいなぁと、ギブソン潰れそうだし。最近は小山田壮平になりたいボーイと化しているので339（CS-336？？）も良いなと思っている。

しかしまあ機材なんかよりギターの腕を上げることがなによりも最優先だと思うので精進して参ります。できるだけ長く趣味として続けていければなと。楽器できるおっさんとかカッコいいじゃん？

では今日のところはここまで。