能面バンドFACT
狼だったり天狗だったりピエロだったりなんかよくわからんものだったりで顔を隠すバンドは様々だが、このバンドは能面である。こえぇよ。
あっ、狼の被り物じゃなくて彼らは究極の生命体でした失礼。
惜しまれつつも昨年解散してしまったFACT。能面被ってたのはメジャーデビューしてから2年くらいの間くらいだったんだけどまあイメージとしてそうじゃない?
自己紹介でも名前をチラッと出したけどうるさい音楽を聴くきっかけの1つのバンドでした。その節はお世話になりました。
mizuame-wataame.hatenablog.com
「a fact of life」を最初に聴いた衝撃ったらすごかった。YouTubeでMV見ながらだったので視覚的にもクルものはあった。
時々見たくなるやつ。今見ても新鮮だなぁ。
1999年から活動を始めて2015年に解散。若手バンドの括りにされてるのをよく見かけてたけど16年間も活動していたベテランである。
国内メジャーデビュー・海外デビュー作「FACT」がアメリカのVagrant Recordsから先行してリリースされたことなどから「逆輸入バンド」なんて言われてたような記憶がある。
ハードコアパンクを基にしてグラインドコア、スラッシュメタル、エレクトロなどを放り込んだなんでもありな個性的なサウンドにキャッチーで爽やかなボーカルが乗るというスタイル。スクリームやシャウトもどしどし入ってくる。
キャッチーアンドキャッチーな「slip of the lip」。
脱能面。
展開が目まぐるしいのも特徴として挙げられる。繰り返しがほぼないなんて言われてたくらい。
メジャー1stアルバム「FACT」収録の「purple eyes」。ゴリゴリのスラッシュメタルから始まるのに最後は合唱が起きる歌メロ。たった2分でこの展開力。
2014年リリース「witness」収録の「miles away」。これもまあま変則的。そして個人的に好き。もうこの頃になるとミュージックビデオで堂々と顔を出してる。
なんでそんなとこに岩あるんだよ。
解散前最後のアルバム「KTHEAT」収録の「wait」。速い速い。最後まで自分たちの音楽を突き通した。
メンバーは現在、「Joy Opposites」と「SHADOWS」という2つのバンドで活動を始めている。まだまだ楽しみである。