綿飴と水飴

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”世界が終わってる感がすごかった頃の名盤” SEKAI NO OWARI - EARTH

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 最近はEDMに傾倒していてパーティーピーポーなセカオワことSEKAI NO OWARIさんだけど結成~デビュー当初は本当に終わってる感がすごかった。

 

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 良い意味でも悪い意味でも散々話題となったドラゲナイ。全然終わってる感はない。むしろ始まってる(?)

 

 

 今回は初のスタジオアルバムである「EARTH」のお話を。

 

 現在のバンド名「SEKAI NO OWARI」はメジャーデビュー後に変更されたもので当時は「世界の終わり」であった。字面からもなんか終わってる感がすごい。

 

バンド名はFukaseが命名したもので、「世界が終わったような生活を送っていた頃に残されていたのが音楽と今の仲間だったので、終わりから始めてみよう」という想いが込められている。 (Wikipedia)

 

だそうだ。

 

EARTH
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世界の終わり
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 1. 幻の命

 2. 虹色の戦争

 3. インスタントラジオ

 4. 青い太陽

 5. 死の魔法

 6. 世界平和

 7. 白昼の夢

 

 

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 みんな若い。そして何よりFukaseの目がヤバい。Saoriさんは黒髪のほうが良い。

 

 静かなピアノが印象的な曲だが全体としてはポップなギターロック。Fukaseがギター持ってるぞ()

 

 

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 こっちの方がバンドしてるのが分かりやすい。バンドしている。そして相変わらずFukaseの目がヤバい。

 

 何より声が良い。繊細で透明感がある。スケスケ。最近は声にエフェクトかけすぎで埋もれがちであるがこんな物を持っている。

 

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 という話をした後にこの曲なんだけど。ギターゴリゴリのアッパーチューン。セカオワで一番ギターロックしているような気がする。やっぱりSaoriさんは黒髪の方が

 

 

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 音も歌詞も攻撃的で悲劇的な曲。カッコいい。

 

 

 

 スルーしてきたけどそろそろ歌詞について少し触れようと思う。

 

 彼らが”普通のポップロック”をやっていてなぜ異質なバンドとして認知されてたかと言うとそれはバンド名もさることながら”歌詞”がぶっ飛んでいることだろう。悪く言ってしまえば”厨二ぽい”。

 「虹色の戦争」と「世界平和」は同じようなこと歌っている。

 

 

    花が叫ぶ愛の世界で僕等は平和を歌っている
    鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう

    (虹色の戦争)

 

    貴方たちが願う平和は世界平和じゃないんです
    花や虫や僕らの星は貴方たちに殺されてるんです

    (世界平和)

 

 

 トム・ヨークかよというツッコミは個人的にお受けします。

 

 言い回しが過激。「世界平和」の最後のやつなんてゾッとするわ。

 

 コンセプトがはっきりしている。といっても本人たちはただ思っていることを歌にしただけなんだろうけど。でもこれが「世界の終わり」感を醸し出している。終わってる。終わってそう。

 

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 しかしインディーズでこの完成度は高すぎる。もう完成してるんじゃないかと思うレベル。「ギターロックは古い」と言い放ち、EDMに走る気持ちが分からなくもない。でもあれだぞ、大きな旗とトランシーバーよりギターを肩から下げてる方がカッコいいと思うぞ、俺は。

 

 

 

 最後に「白昼の夢」をBGMにお別れ。

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