祝15周年、ORANGE RANGEのスゴさを(今さら)考える。
結成15周年おめでとうございます!!!!!
今回は筆者の音楽の原点であるオレンジレンジの話をしたいと思う。
2003年のメジャーデビュー~2010年にインディーズに出戻るまでは爆発的人気を誇っていたので現在の20代以上はもれなく知ってると思う。言わずと知れたモンスターバンド。
イメージとしては
- 沖縄
- ボーカルが多い
- チャラい
- 沖縄
- 歌詞が下ネタばかり
- パクリを公言して炎上
- ポッキーのCMのガッキーかわいかった
- 沖縄
という感じで当時を知る大部分は彼らを若干ナメている傾向がある。沖縄ナメんなよ。今回は彼らのスゴさを考えていこうという記事。めんそーれ。
3MC
4万個の乳首はスルーしてくれ。
代表曲『上海ハニー』の歌い出しからも分かるように、オレンジレンジと言ったらこの3MCである。
ここでオレンジレンジのメンバーを確認。
写真左からYAMATO(Vo)、RYO(Vo)、HIROKI(Vo)、NAOTO(Gt)、YOH(Ba)。
ツインヴォーカルスタイルのバンドやメンバー全員がコーラスを担当したりするバンドは数多く存在するが、3人もヴォーカル専門職がいるバンドは国内外見ても珍しい。
これが特徴であり、このバンドの強みである。多いだけでない。この3人のヴォーカル。しっかりとキャラクターが分かれている。
WikipediaにはYAMATOは高音域ヴォーカル、HIROKIは中音域ヴォーカル、RYOは低音域ヴォーカルと記されている。声質の特徴はそんな感じ。これが楽曲によってそれぞれがそれぞれの良さを発揮している。
RYO
基本的にはこの3人ともラップしちゃうんだけど『ビバ★ロック』で例えると、2:40頃のようなラップソロはRYOが任されることが多い。
引き締まる。カッコいい。
HIROKI
中域担当のHIROKIはメインボーカルを務めることが多い。他の2人と比べたらあまり特徴のない普通の声であるが(その2人が特徴的すぎるのもあるけど)それが良い調和を保っている。
YAMATO
アッパーチューンでのYAMATOの存在感は大きい。『O2』なんかはYAMATOありきな曲である。
この3MCがあってのオレンジレンジである。これは大きな武器なはず。
多様で多用な音楽性
昨今の音楽の多様化やジャンルの派生によって、00年代以降の日本のバンドはジャンル的に幅広いものが多い。
オレンジレンジもその1つであるためミクスチャーロックとカテゴライズされるがその音楽性はとてつもなく多様である。
Wikipediaによると、以下の通りなんでもありである。
ラウドロック、ポップス、アメリカンロック、UKロック、メロディック・ハードコア、沖縄音楽、オーケストラ、レゲエ、打ち込みビート、エレクトロ・ポップ、ディスコ、テクノ、ブルース、ファンクなど様々な音楽の要素を取り入れた楽曲を制作している。
オレンジレンジといえば『上海ハニー』のような夏用アゲアゲポップチューンなラップ盛りだくさんなシングル曲のイメージが強いと思うが、彼らの真骨頂はアルバムである。本当になんでもあり。
バンド内のほとんどの楽曲はヴォーカルでないNAOTOとYOHが手掛けている。まずNAOTO、この男が天才で変態。
NAOTO
見るからに変態である。
変態天才だ。
変態天才だ。
兄弟がテクノグループをやってるということもあってNAOTOはテクノ、エレクトロ、ディスコをルーツとしている。それでいて『Rage Against The Machine』や『Radiohead』なども聴いて育っているわけだからミクスチャーロックやギターロックもイケる。
YOH
対してYOHはゴリゴリなハードロック調の曲を手掛けることが多い。
ハードな曲はYAMATOとの相性が抜群すぎる。3人の掛け合いも気持ち良い。
アルバムにはもっと色んな曲があるのでぜひ手に取って聴いてもらいたい。クセのある変態曲はNAOTO、ハードロックはYOHと雑に分けて紹介したが、お互いそれぞれ幅広く楽曲を製作している。今後、当ブログでもアルバムの紹介をどしどし行う予定である。
ちなみに歌詞はヴォーカル隊が手分けして手掛けるためクレジットは個人名でなく「ORANGE RANGE」と表記されている。
パクリ事案
さて、ここで出てくる話は例の「パクリ事案」である。例えば『ビバ★ロック』は『Zebrahead』の『Hello Tomorrow』をパクったとされる。
まあ確かに。
後は『以心電信』とドクターマリオとか。
確かにモロだけど。これは面白くない?むしろゲーム音楽をよくあの曲に落とし込めたなと思うんだけど。
この件はインタビューでのNAOTO氏の発言で余計に煽ってしまったのが悪い。「合言葉はパクろうぜ」はさすがに火に油。
とりあえず良い意味でも悪い意味でも多様な音楽性である。
小学生の頃から聴き続けていた筆者はこのおかげで大抵の音楽をフィルタなしでスッと聴くことができるようになったと思う。ありがとうオレンジレンジ。
終わりに
スゴさというか特徴になってしまったけれども。
「ライヴバンド」なんて呼ばれ方もされてるが今回はそこにはできるだけ触れないようにした。もちろんそれも大きな武器で魅力の1つなんだけど。
ソニーとごちゃごちゃして一時はインディーズに出戻った彼らだが現在はビクターのSPEEDSTAR RECORDSと提携してメジャーに再度戻って活動してる。
昨年夏にリリースした10thアルバム『TEN』でもやりたい放題やってるのでこれからの活動も期待しております。
やっぱり変態だ。