”21世紀最高のコンセプトアルバム” My Chemical Romance - The Black Parade
ポケモンGOのおかげで久々の更新となりました。なかなか図鑑が埋まらない。
今回の記事は2013年に突如解散したマイケミことMy Chemical Romanceの3枚目のアルバム「The Black Parade」について。言わずと知れた名盤である。
このアルバムの収録曲で彼らの代表曲である「Welcome To The Black Parade」は日本人でも多くの人が聴いたことのある曲だと思う。
そして先日こんなニュースが。
ツイッターでいち早くティザー映像を見たときは再結成でもするのかと思ってたけどどうも記念アルバムのリリースだけだそうだ。
My Chemical Romance
今回はこの「The Black Parade」について収録曲を順に見て話をしたいなと、その前に軽くマイケミの紹介を。例のごとくWikiさん引用。
マイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身のロックバンド。2001年結成。2013年解散。パンク・ロック、ハードコアを基調としたメロディアスで多様な音楽性はクイーンやザ・スミス、ブラック・フラッグ、アイアン・メイデン、ジョイ・ディヴィジョン、ミスフィッツ、バウハウス、デビッド・ボウイ、ザ・キュアー、スマッシング・パンプキンズ、ピンク・フロイドなどから影響を受けている。また、エモに分類されることの多いバンドであるが、本人達はその分類を明確に否定している。
ではここから本題。
コンセプトは「生」と「死」
タイトルでもあったが今作はコンセプトアルバムである。というかマイケミは全作コンセプトアルバムなんだけど。
若くして癌を患った「the Patient (=病人、患者) 」が一番強力な記憶 (=「The Black Parade」) を通して死を迎え、あの世でブラックパレードに参加しそこで自分の恐怖心や後悔と出会う。こうして旅の果てに主人公はもう一度生きたいと決心するという内容。
というのが今作の内容。彼らなりの死生観を描いた作品となっている。
ということで1曲目から「The End.」である。いきなり終わるんかい。そして続く2曲目で死にます(「Dead!」)。続けてどうぞ。
オープニングイントロ的な「The End.」は短い曲であるがこの展開はクイーンを彷彿させる。
そして続く「Dead!」はノリノリでハードなポップパンクナンバーである。「ララララ」、「死んだ!」じゃねぇよ、、
怒涛の中盤
続く3曲目「This Is How I Disappear」もヘビーなキラーチューンである。
イントロからグッと掴まれる。
そして大曲「Welcome To The Black Parade」。
ピアノイントロからだんだん楽器が加わってそこからスピード感のあるポップパンク調に一転するという展開。これもクイーンみたい。
ミュージックビデオもこのアルバムのコンセプトを集約したようなものになっている。マイケミと言えばこのビデオの衣装のイメージ。ビートルズのサージェントペパーズ~の時の衣装を参考にしたとかしてないとか。
続いて至極のバラード「I Don't Love You」。
I don't love you like I loved you yesterday
泣きメロ全開である。マイケミには珍しい。
と言いながら「Cancer」も泣きバラード。切ない。あえて日本語訳を貼っとく。
力強いクライマックス
アルバムも終盤に。11曲目の「Teenagers」では一転して明るくなる。
ノリが良いのに音が重くメロディは陽気というなんとも面白い楽曲。
続く「Disenchanted」はまた一転してロックバラードになり、「死」に直面した主人公が再び生きたいと力強く歌い上げる「Famous Last Words」で締めくくられる。
おわりに
内容が深い。深すぎる。
結局主人公は死んでしまったのかどうなのかうやむやな感じで終わったのが想像を掻き立てる。気になる。
起承転結がしっかりしている完璧なコンセプトアルバムである。最初から最後までまったく飽きが来ない。
中盤は多少悲壮感漂うバラードがあるものの全体的に「死」を感じさせない雰囲気となっているのは楽曲のノリの良さだろう。1曲1曲のクオリティも高く個性的でバラエティ豊かである。
現時点で21世紀最高のコンセプトアルバムだと思うよ俺は。言い過ぎ?
- アーティスト: My Chemical Romance
- 出版社/メーカー: Wea
- 発売日: 2006/10/24
- メディア: CD
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