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綿飴と水飴

140字にまとめられない好きな音楽のこと

桜も散ったし、フジファブリックの「桜の季節」を聴いてやるせなくなろうぜ

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4月も後半ですね、いかがお過ごしでしょうか。相変わらず花粉がスゴい。

 

さて桜もとっくに散ったわけですけどそんな今にピッタリな曲がフジファブリックの記念すべきメジャー1stシングル「桜の季節」。

和なピアノと浮いている鋭いギターのフレーズが印象的などこか掴みどころのない楽曲。

 

www.youtube.com

 

イントロからガッとやられる。これは今も変わらずフジファブリックの特徴である。

そして「桜の季節」は次の歌詞から歌いだされる。

 

桜の季節過ぎたら遠くの町に行くのかい?
桜のように舞い散ってしまうのならばやるせない

 

「桜」が曲名に入る曲は日本に数知れずあるけどそれらはだいたい春真っ只中!!桜満開!!をイメージさせるようなものが多い。

 

「別れ」の季節は3月末~4月頭。桜のシーズンである。しかしながらいきなり桜の季節「過ぎたら」と歌いだす。桜の季節という表現は曖昧で幅広いが、桜の季節=3月末~4月頭という解釈で良いと思う。つまり、別れのシーズンが去った後(4月中旬~)を歌っていると言える。

 

その町にくりだしてみるのもいい
桜が枯れた頃 桜が枯れた頃

 

春に別れて遠くの町に行った「誰か」に会いに行くということなのだろうか。「くりだす」という曖昧な表現をするのは流石。こうやって聴く人の想像力を掻き立てるのは志村正彦の才能である。

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しかしそれは「桜が枯れた頃」である。葉が枯れる秋のことか、少なくとも今ではない。それにくりだして「みるのもいい」と歌っている。くりだすと断言はしていない。

 

坂の下 手を振り 別れを告げる 車は消えて行く
そして追いかけていく 諦め立ち尽くす 心に決めたよ

 

別れの瞬間。これは3月末~4月末のことだと推測できる。ここだけ「坂の下」や「車」など特定のものを挙げ、このシーンを想像しやすくしているように思える。

しかし何を「心に決めた」のかは分からない。

 

ならば愛を込めて 手紙をしたためよう
作り話に花を咲かせ 僕は読み返しては感動している!

 

「ならば」というくらいだから遠くの町に行った「誰か」に向けての手紙なのだろう。そして作り話を書くが、それを読んで感動するのは「僕」。

 

この手紙は自分が読むだけで実際にポストに投函されることもないし、遠くの町に行ってしまった「誰か」に届くことも読まれることもないのである、きっと。最後の「!」が強がっているようにしか見えないのは僕だけだろうか。

そして、前の歌詞にあったようにその町にくりだすことも会いに行くこともないのである、きっと。

 

「別れの歌」といっても様々だが、この曲では「一生の別れ」を後悔と妄想を交えながら歌っているように思える。桜が散った頃に。会おうと思えば会いに行けるし、手紙を出そうと思えば出せるのである。でもそれはしないのである。なぜかは聞くな。

なぜか分かれば君もフジファブリックの、志村正彦の良さが分かるはずである。

 

やるせないなぁ

 

 

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