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『ギンギンギラギラの夏なんです』はっぴいえんど

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今週のお題「私の『夏うた』」

 

 

僕の夏うたは「夏なんです」なんです。正確にはなりかけているんです。

 

この曲が収録されている「風街ろまん」は邦楽ロックの歴代ランキングでは上位でよく見かけるし、日本語でロックを歌うことに初めて成功したとか、などで持ち上げられてる状態でファーストコンタクトしたので、最初聴いたときは、

 

ん...これのどこが良いんだ...???

 

ってなったよね。暗いしけだるい、ロックなのかこれ?と、「古くさい音楽なんて分からん!!メタルコア最高!!ヘドバン」な17の僕にはわけが分からなかった。でもそれから4つ歳を食った僕は、

 

ユニバースか ※最上級の誉め言葉

 

と頭を抱えた。3か月前のことである。完全にサージェントペパーズのデジャヴ。

関連記事:ビートルズの「Sgt. Pepper's~」って正直何が良いのか分からない問題 - 綿飴と水飴

 

その中でも特にお気に入りで、まさしく「私の『夏うた』」になりかけている「夏なんです」について。

夏なんです

夏なんです

安定感の無いふわ~としたイントロから始まる。これがたまらん。

細野は60年代西海岸サイケバンドMoby Grapeの「He」を参考にしてこのイントロを作った。本人も「別に隠しちゃいないよ」と言っている。かわいい。

 

そして「夏なんです」は次の歌詞から歌いだされる。

田舎の白い畦道で
埃っぽい風が立ち止る
地べたにペタンとしゃがみこみ
奴らがビー玉はじいてる

田舎生まれ田舎育ち田舎在住だけど、一応平成生まれのゆとりだからそれなりに発達した時代で生まれ育った。なのにこの風景(風街)がぼんやりとではあるが頭に浮かぶ。子供のころはよく外で遊ぶ子だったがさすがにビー玉ははじいていなかった。

昔の作品を「古さを感じさせない」なんて褒めることはテンプレでよくあるが、これはどう聴いても古いしなぜか懐かしい。自分が生まれる何十年も前の光景なのに。

 

何より本当にスゴいと思うのはこれ。

ギンギンギラギラの
太陽なんです
ギンギンギラギラの
夏なんです

ホーシーツクツクの
蝉の声です
ホーシーツクツクの
夏なんです

モンモンモコモコの
入道雲です
モンモンモコモコの
夏なんです

それぞれの擬音語や擬声語に「~夏なんです」を付ける。それがうまくハマっている。

日本独特のオノマトペをさりげなくロックに落とし込んだ松本隆スゴすぎる。

さらにずっとスルーしてきたけど「なんです」の破壊力。優しい言い回しなのに主張が強い。

 

ほその「夏なんです」

ぼく「あぁ...はい...スミマセン」

 

強い。夏なんですって言えばなんだって押し通せそうだ。

 

 

けだるいそしてけだるい。

 

猛暑が予想される今年の夏。けだるく過ごそうぜ。夏なんですから。

風街ろまん

風街ろまん