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『夏に合う「青い」アルバムはこれだ』フジファブリック - TEENAGER

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好評企画(?)『夏に合う「青い」アルバムはこれだ』シリーズ第3弾、前回のスピッツインディゴ地平線』から1カ月もかかってしまった。まだ夏休みに入らないからピンと来てないけどすでに夏真っただ中。暑い。

関連記事:『夏に合う「青い」アルバムはこれだ』スピッツ - インディゴ地平線 - 綿飴と水飴

てことで栄えある第3弾はフジファブリックの『TEENAGER』をご紹介。

今回はYouTube貼り過ぎたので若干重いかも。

 

10代じゃないから聴くべき

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メジャー3枚目のアルバム、前作『FAB FOX』から2年のスパンを開けて2008年1月にリリースされた。

これまでのプログレやハードロックなどの70年代UKサウンドから爽やかなポップロックへとガラリと変わった作品。これはバンドの方向性が変わったというよりは、そういうコンセプトにしようということで出来上がった結果だと思う。

TEENAGER

TEENAGER

 

 

アルバムのはじめを飾る#1『ペダル』、これ以上は無いだろというオープニング。ナイスチョイス。ちなみにこの曲は志村の歩くスピードに合わせているらしい。試しに歩きながら聴いてみたけど早すぎるぞ志村。本当に常人の倍速で生きてたんだな。

ペダル

ペダル

あの角を曲がっても 消えないでよ 消えないでよ
駆け出した自転車は いつまでも 追いつけないよ

ちなみこの曲、仮題は『自転車泥棒』だったそうな。といえばやっぱり、

自転車泥棒

自転車泥棒

本気で追いかけたけど 僕は置いてけぼりさ
お気に入りの自転車は そのまま君のもの

これだよね。志村がミュージシャンを目指すきっかけとなった奥田民生擁するユニコーン。確かに歌詞からの影響が伺える。

 

続く#2『記念写真』は山内(Gt/Vo)作。現体制のメインソングライターである彼だがこの時期から現在のスタイルが見える曲。キラキラポップ。

記念写真

記念写真

きっとこの写真を 撮って 僕らはさよなら
忘れられたなら その時はまた会える
手紙に添えられた 写真見たりするんだろうな
染められた君を見たのなら 何を思う?

切ねぇ、染められた君を僕はまだ直視できない。

ちなみに「忘れられたならその時はまた会える」といえばやっぱり、

すばらしい日々

すばらしい日々

すばらしい日々だ 力あふれ すべてを捨てて僕は生きてる
君は僕を忘れるから その頃にはすぐに君に会いに行ける

これだろ。さすがに無理やりかもしれないけど「そうだったら嬉しいよね」という僕のささやかな希望。

 

#3『B.O.I.P』も同じく山内作のおちゃらけ曲。楽しい。そして相変わらず作詞志村の頭はモーレツ。

B.O.I.P.

B.O.I.P.

蹴り破った壁 君はなんかモーレツ
そこだ 見事なタイミング 僕らなんかみだら
蹴り破った壁 君はなんかモーレツ
そこだ 見事なタイミング 僕らなんかみだらですみません。

 

そのおちゃらけに続くのが大名曲#4『若者のすべて』。なぜあの次に持ってきた。

若者のすべて

若者のすべて

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

マジでここの良さが分かる人とお酒を飲み明かしたい。待ってます。

会ってもどうせ言えないんだよ???分かる???

 

そしてその余韻に浸る暇もないまま#5『Chocolate Panic』。感動返せ志村お前。何が「チョコレートでFly Away」だバカ野郎。

Chocolate Panic

Chocolate Panic

ここでファンの志村追悼企画ということでYouTubeにアップされていた非公式MVをどうぞ。まれに見る実写化成功作品。去年の志村の命日にこれ泣き笑いながら見たよ僕は。

 

フジファブリックなりの夏曲、8thシングル#7『Surfer King』。東京スカパラダイスオーケストラが参加している。

Surfer King

Surfer King

サーファー気取り アメリカの彼
サーファー気取り アメリカの彼
サーファー気取り アメリカの彼
王様気取りのメメメメメリケン!!

字面のインパクト。さすがに一筋縄ではいかないひねくれた夏曲。

 

 #8『ロマネ』、曲名は歌詞に出てくるようにワインのロマネコンティの略。

ロマネ

ロマネ

夢が覚めてむなしくなる 君思う日がある
眠りに落ちたなら 見つめていて
嘘をついた日は 素直になりたくもなるから
決まり事を忘れて 見つめていて

そして、「ドンドン・パ」のドラムパターンは歌詞の

おお どうなったって知らないぜ 怖いもんなんてどこにもないぜ
世界は僕を待ってる 「WE WILL ROCK YOU」もきっとね 歌える

からも分かるように、皆さんご存知クイーンの『We Will Rock You』をオマージュしている。こういうの好き。

We Will Rock You

We Will Rock You

  • クイーン
  • ロック
  • ¥250

 

9thシングル、#9『パッションフルーツ』と続く#10『東京炎上』。この2曲の中毒性はエグい。

パッション・フルーツ

パッション・フルーツ

ゆうべの君は 悪の化身で
例えるならバンパイア
甘く熟れた果実のようだね

東京炎上

東京炎上

さあ ダバダバ ダバチ ダバダバダバ さあ ダバ ダバチテ
さあ この胸 焦がしてよ シャバダバ いっそ 悩まして

このワードセンス。どうやったらこうなるんだよ、天才か。

 

雰囲気変わって#11『まばたき』。隠れた名曲というのが良い表現なのか分からないけどそれくらいの曲だと思う。

まばたき

まばたき

わがままな僕らは期待を
たいしたことも知らずに
手招きをしている未来のせいで
家をまた出る

「未来のせいで」なんて言い回しどっから出てきたんだ。なんでこんなになんでもない日常のワンシーンを的確に表現できるのか。瞬きを3回してる間に大人になっちまったなぁ。

 

ここから一気にラストへ、志村と金澤ダイちゃん共作の#12『星降る夜になったら』。初期衝動おりゃー!!

星降る夜になったら

星降る夜になったら

星降る夜になったら
バスに飛び乗って迎えに行くとするよ
いくつもの空くぐって
振り向かずに街を出るよ

こんな感慨深い動画も。右耳は志村ボーカル、そして左耳は山内ボーカルとなっている。

 

アルバムタイトル曲でアルバムの最後を飾る#13『TEENAGER』。これぞ10代。朝まで聴くんだAC/DC!!!

TEENAGER

TEENAGER

TEENAGER TEENAGER 何年先だって
いつでも追いかけてたいのです
経験です 経験です どんな時も
ほろ苦い僕でいたいのです

甘くて酸っぱくて苦い。最高。

 

ということで

#4『若者のすべて』を軸にTEENAGER=10代というコンセプトで作られた今作。ポップサウンドに移行したものの、中毒性と変態性は相も変わらず。そして何か突き刺さるこの感じ。

この夏、若者だったあの時を思い出して感傷に浸ろうではないか。