綿飴と水飴

綿飴と水飴

140字にまとめられない好きな音楽のこと

MusicFMのあれこれ

定期的に話題に上がる違法音楽配信アプリMusicFMですが今回のそれは今までとは少し規模が大きくなっている。

 

某音楽系YouTuberのセゴリータ三世さん(@SGRT_the_3rd)がMusicFMについて一般リスナーや過去に契約していたという人物などと直接通話しながら実態や現状を調査するといった動画を上げ、さらには「MusicFMを潰そう」とアプリへのアクセス制限をかけるように総務省に働きかける署名活動を始めた。


【急募】みんなの力を貸してください!【違法アプリへのアクセス制限】

 

このことについて色々な意見をSNS上で見かけたりしてモヤモヤしていたが、自分の意見が少しまとまって来たのでここに綴りたいと思う。(とか言って怒り狂った脈絡のない文章が出来上がったので1回全部消した)

 

多くのMusicFM反対者の意見として、「アーティストにお金が還元されないから使うな」というものがある。SNSにて、「この曲良い!」という投稿に貼り付けられてる画像がMusicFMの再生画面だったらそりゃ確かに腹が立つ。俺は音楽を聴くためにお金を使っているのに!タダで聴き放題なんて!ふざけんな!アーティストが食っていけないだろ!となるのはまぁ自然だと思う。それが自分の好きなアーティストだったら尚更だ。

 

さて、ここで皆様の怒りの理由を3つに分けよう。

 

①自分はお金を使っているのに!

②アーティストにお金が入らないじゃないか!

③そもそも違法!

 

まず①だが、「知らんがな、使いたい人だけが使えば?タダで聴けるに越したことないでしょ。そんなことよりスタバ行こ?」で論破される。泣くな。

 そして②、「知らんがな、別にそこまで好きじゃないし、タダで聴けるに越したことないでしょ。そんなことよりタピオカ飲みに行こ?」で論破される。タピオカは美味しい。

 

君らと違ってそこまで音楽が好きじゃないんだよ。言い切るのはあんまりか、価値観が違う。月に1000円払って音楽聴き放題より一杯700円のタピオカに使う方が価値があると思っている。タピオカはカロリーが高い。

 

でも、、アーティスト達が、、

って思うそこの君。本当に心が美しい。素晴らしいと思う。しかし、実際CDだったりダウンロード、サブスクでお金を落としてどれくらいアーティストに還元されるのかということを考えよう。

(サブスク: サブスクリプションの略。Spotify, AppleMusic, LINE Musicなどの定額音楽配信サービス。)

 

僕は業界の人間でもなんでもないが、先日、Pay money To my Painのギタリストとして知られるPablo氏(@BACK_to_APRIL)がインスタライブにて、「正直サブスクでどれくらい聴かれたらどのくらい僕らに入ってくるかは知らない」、「今のアーティストは印税よりもライブで稼いでいる」、「CD買ってもらうより物販でTシャツ買ってもらった方が儲かる」と発言していた。

 

つまり、

ライブには滅多に行かないけどCDを買う人

よりも

MusicFMで曲聴くけどライブ行って物販買う人

 

の方がアーティストにお金を落としていることになる。残酷だがリアルな話だ。勿論どっちもお金払ってるよ!という人もそりゃいるだろうが、インドア音楽オタクは音源にしか金落としてないというのが大部分じゃないのかなと思う。自分もライブなんて人生で片手で数えられるほどしか行ったことがない。

 

「だからMusicFMの問題ってアーティスト側からしたら小さな問題なんだよね。」というのがPablo氏の意見。我々が心配しているほどMusicFMが存在しているということは深刻な問題ではないという。大きな問題は印税の分配ということであったが内部事情は我々には知り得ないので割愛させていただく。とりあえず闇が深そうなのは分かった。

 

誤解して欲しくないが、Pablo氏は「なんでアーティストがもっと声を上げてくれないのか」という意見から今回のインスタライブを行ったのであって、MusicFMを肯定も容認もしているわけではなく、問題はもっと他にあるということを説明していた。「みんながアーティストの事を考えて行動してくれてるのは暖かいしありがたいと思っている」とも。

 

みんな熱くなりすぎて本質を見失っていると思う。実際自分もそうだったと思う。とりあえずクールダウンしよう。さっきも言ったが音楽を聴くのにお金を使わないということはそこまでの人間なんだよ。揚げ足取ってくるような奴らも同じ。きっと明日ドブにハマまって犬に追いかけられる。そんな奴らのために時間を割くなんて勿体ない。

 

ただ、MusicFMが無くなるに越した事はない。元凶はこいつなんだから。もしアクセスが出来なくなったとして、現在利用しているユーザーがサブスクにどれだけ流れるか分からんが少しはお金が回るだろう。(でもアーティストへの還元率が〜で堂々巡りではあるが。)

 

そして忘れてた③、これはユーザーの中にも知らないという人がいたりする。「いや普通に考えたら分かるよね?知らないとかある?」と思うかもしれないが、無料で溢れているこの世の中、想像力の欠如が半端ない人間はいくらでもいる。あんだけドラマで「Let's think」と菅田将暉が言っても変わらないもんだ。とりあえず悪気が無さそうで利用している人がいれば教えてあげよう。そしてサブスクを勧めても、「そうなんだ、ならタピオカ飲みに行く」と言えばそれはさっきも言ったがほっとけ。深追いする必要はない。悪気がある奴は腹に一発入れとこう。

 

もし、もしもMusicFMやその周辺違法アプリを今使っている人がこんなブログをここまで見てくれているのなら「自分のやっていることに責任を持てよ」ということだけは言いたい。今すぐやめろとかアプリを早く消せなんて事は僕には言えない。僕は警察官でも法律家でもあなたの親でもない。ただ、みんなやってるから、知らなかった、を盾にはすんなと。ダメなものはダメ、それをやっているということは自覚して欲しい。今まで通りにしたいならそうすればいい。後ろめたさを感じてるならどうすればいいか分かってるはず。これは法律よりモラルの問題なのかな?

 

気が楽になりましたか?僕は楽になった。肩に力が入りすぎだったんだよ。

なんか面白くないとこに着地しちゃったけどそんなムキになることではないってことに結論した。これまで通り自分の方法で音楽を聴き続けるよ。