綿飴と水飴

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140字にまとめられない好きな音楽のこと

ポール・マッカートニー生誕75周年だよ!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

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ヤァ!ヤァ!ヤァ!いかがお過ごしだろうか。

 

2017年6月18日、世界の至宝、ポール・マッカートニー75歳になりました!!!おめでとうポール!!!後期高齢者だね!!!

言わずと知れたビートルズの名曲量産ソングライターで凄腕プレイヤーのポール・マッカートニーだけれども、どうしても最近の若者にはイマイチ馴染みがない。バッハとかモーツァルトとかそんぐらいの感覚なんでしょ?

ということでビートルズの布教も兼ねてポールの名曲の数々を小ネタを挟みながら年代を追って見ていこうという企画にしたよ!ヤァ!ヤァ!ヤァ!(しつこい)

 

 

ビートルズ初期

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ポールはジョンが結成した前身バンド『クオリーメン』にギターとして加入するが、ベース担当が抜けてしまって仕方なくベースに転向した。

初期は陽気なロックンロールを基調とした楽曲が多い中、ポールはバラード曲もこなすなど作曲の幅の広さが垣間見える。

 

Love Me Do

1962年10月にシングル『Love Me Do』で華々しくデビューした彼らは瞬く間にイギリス全土を征服する。ジョン・レノンのロックンロールなハーモニカ(本人談)が特徴的。

Love Me Do

Love Me Do

 

All My Loving

2ndアルバム『With The Beatles』収録。ポールの曲を度々ディスるジョンから好評価を得ている数少ない曲であり、初期のビートルズを象徴する1曲となっている。1980年、ジョンが銃撃されて病院で死亡したときにこの曲が流れており、ジョンが生涯最後に聴いた曲という逸話もある。

All My Loving

All My Loving

 

And I Love Her

『Can't Buy Me Love』といきたいところだけど個人的な思い入れでこっちに。3rdアルバム兼同名映画のサントラ『A Hard Day's Night』収録。邦題はおなじみ『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』。この頃のポール曲はキュンキュンする。若い。

And I Love Her

And I Love Her

 

Yesterday

「世界で一番カバーされた曲」としてギネス認定されている超有名曲。ストリングスを導入したアコースティックナンバー。ジョージ・マーティンマジで有能。5thアルバム兼同名映画のサントラ『Help!』収録。

Yesterday

Yesterday

 

I've Just Seen A Face

Yesterdayと同日に録音されたフォークナンバー。Yesterdayの陰に隠れがちだけどとても大好きな曲。『夢の人』という邦題はマジでグッジョブ。

I've Just Seen a Face

I've Just Seen a Face

 原田知世さんのカバーがとても良かったのでぜひ。

 

ここで使用楽器について、ポールが愛用しているベースは『ヘフナー・500-1』という見た目から特徴のある通称バイオリンベース。当時は廉価モデルであり、「ほんとはフェンダーのベースが欲しかったんだけど当時はお金が無くてさ、見た目もカブトムシ(ビートル)ぽくていいかなって思って。」と語っている。こういう話好き。このベースは現在でも使用している。

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ビートルズ中期

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アイドルバンドとして売り出された彼らは本国イギリスのみならず世界中でコンサートを行ないながら映画撮影や楽曲制作に追われていた。その多忙な生活や、日本での武道館公演反発やフィリピンでの事件などからメンバーの精神的・肉体的疲労がピークに達し、1966年にサンフランシスコで行なわれたコンサートを以て、ビートルズコンサート活動は終了

ライブバンドであった彼らはコンサート活動を終了させ、レコーディングアーティストへと移行。ひたすら曲を作ってレコードを発表するが、それを人前で演奏することはない。彼らの楽曲は陽気なロックンロールから難解なサイケデリックロックへと変化していく。

ジョンやジョージのサイケやインド音楽へのアプローチが目立つ中、ポールはそんな曲を作りながらもノリの良いポップミュージックも作っている。

 

Michelle

6thアルバム『Rubber Soul』収録。ポールの遊び心ある並外れたベースが語られるときによく紹介される曲(下記動画0:45~)

坂崎幸之助のビートルズサウンド解説 - YouTube

Michelle

Michelle

 

Here, There And Everywhere

出ました、自他ともに認めるポールの最高傑作。しかし意外と認知されていない”なぜか”隠れている名曲。「究極のバラード」としか言えないこの語彙力の無さをどうか許してください。7thアルバム『Revolver』収録。アルバムでこの次に『Yellow Submarine』が来るのはご愛嬌。

Here, There and Everywhere

Here, There and Everywhere

 

She's Leaving Home

ポップミュージックの最高傑作、8thアルバム『Sgt. Pepper's~以下略』のA面ポール3連弾の3発目。イントロのハープが特徴的なクラシカルな曲。

She's Leaving Home

She's Leaving Home

 

Hello Goodbye

英語の授業で良く出てくるやつ。ゆーせいはろー。親しみやすいメロディーではあるけどサイケな雰囲気も感じられる曲。ライブ活動停止後の演奏しているビートルズを見れるのはもうMVしかないという悲しさ。9thアルバム『Magical Mistery Tour』収録。

Hello, Goodbye

Hello, Goodbye

 

Penny Lane

故郷リヴァプールへの想いを馳せた名曲。MVがすごい好き。特にリンゴが馬から降りるところが危なっかしいのが好き。

Penny Lane

Penny Lane

 

 

ビートルズ後期

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中期はひたすらスタジオに籠って革新的なサウンドを実験的に作り出してきた彼らであったが、後期はロックンロール回帰な楽曲もみられる。

デビュー前から彼らを支えていたブライアン・エプスタインの急死やそれに伴ってポールが主導権を取ったことによるメンバー間の軋轢、オノ・ヨーコ財政問題などの様々な要因により、1970年にポールが脱退表明をしたことで解散となった。デビューからわずか7年であった。

こんな不安定な状況にありながらも、ポールはここで誰もが知っている歴史的名曲を書き上げる。

 

Ob-La-Di, Ob-La-Da

「「あ、これビートルズだったんだ」と言われる曲」堂々の1位。ひたすら楽しい1曲。10thアルバム『The Beatles』(通称ホワイトアルバム)収録。

Ob-La-Di, Ob-La-Da

Ob-La-Di, Ob-La-Da

 

Blackbird

ポールのツーフィンガーが分かりやすいアコースティックナンバー。鳥のさえずりがとても良い。飼いたい。

Blackbird

Blackbird

 

Mother Nature's Son

『Blackbird』と同じくアコースティックナンバーではあるが、音量が小さく、前後の曲があれなのであまり目立たないが、個人的にとても好きな曲。

Mother Nature's Son

Mother Nature's Son

 

Helter Skelter

ポールが「The Whoみたいな騒がしい曲を」ということで作った楽曲。張り裂けんばかりのポールのシャウトが聴きどころ。HR/HMの原型になったとかなってないとか。

Helter Skelter

Helter Skelter

 

Golden Slumbers~Carry That Weight~The End

なぜかジャケットは知っている12thアルバム『Abey Road』の最後を飾る3曲メドレー(正しくはB面全部がメドレー)。この3曲は今でもポールのライブで最後を飾っている。このおじいちゃんスゴ過ぎる。

Golden Slumbers

Golden Slumbers

Carry That Weight

Carry That Weight

The End

The End

 

Hey Jude

みんな知ってるアレの1つ。説明不要な歴史的大曲。

Hey Jude

Hey Jude

 

The Long And Winding Road

勝手にオーバーダビングされてポールが激怒したという曲。しかしそのオーバーダブのおかげか、壮大な曲に仕上げられている。13thアルバム『Let It Be』収録。

The Long and Winding Road

The Long and Winding Road

 

Let It Be

Hey Jude』と同じくもれなくみんな知ってるアレ。強すぎる。あるがままに。

Let It Be

Let It Be

 

ここで小ネタを。「ポール・マッカートニーは1967年に死んでいた!それから今までずっと影武者がポールのフリをしている!」という噂が解散間際の1969年以降急速に広まった。

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例えば、アルバム『Abey Road』のジャケットでポールだけ裸足で写ってるとか、曲『Strawberry Fields Forever』の最後に「ポールは俺が埋めた」とジョンレノンが言っているように聞こえるとか、アルバム『Sgt. Pepper's ~』のジャケットでメンバーが着ている衣装で、ポールのワッペンには「OPD」、「Officialiy Pronounced Dead(=公式に死亡を宣言する)」と書かれているとか、ある曲を逆再生したら~とか色々なことが言われている。よくそこまで探したな。

(下記リンク参照。ここまで来たらもはやホラー。)

覆るビートルズの常識 // ポール死亡説 - YouTube

 

解散後すぐ

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ビートルズ解散後、ポールは早速ソロ活動を始める。1週間後には1stアルバム『マッカートニー』を発表。2ndアルバム『Ram』は当時の妻であったリンダ・マッカートニーとの共作。

 

Uncle Albert / Admiral Halsey

ソロ初期の名曲。2nd『Ram』を代表するメドレー曲。緩急が素晴らしい。

Uncle Albert / Admiral Halsey

Uncle Albert / Admiral Halsey

 

 

ウイングス

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ソロ2作がヒットする中、ポール・マッカートニーは『ウイングス』というバンドを結成する。メンバーを変えながらも、シングル23枚、アルバム8枚を世に送り出した。

 

My Love

甘~~~いバラード。髪型とかどうでもいいくらい名曲。2nd『Red Rose Speedway』収録。

My Love

My Love

 

Band On The Run

バンド最高傑作と称される3rd『Band on the Run』のタイトル曲。ビートルズ初期を思い起こさせるシャウトは健在。

Band On the Run

Band On the Run

 

人気絶頂の中、ポールは1980年にウィングスとして来日ツアーを行う予定であったが、大麻所持により逮捕されてしまう。アホか。

結局11日間拘置所に入って1曲も演奏せずに帰国。そのままズルズルとなってウイングスは自然消滅。しかし活動期間はビートルズより長い10年間であった。

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ウイングス解散から現在

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おじいちゃんになりました。

ウイングス解散後、再びソロ活動を始めたポールは2017年現在までで12枚のアルバム(ウイングス結成前の初期2作を除く)をリリース。第1線で活躍している。ライブもガンガンやってるしな。

 

Coming Up

3rdアルバム『McCartneyⅡ』収録。ビートルズぽいアプローチが見られる。当時音楽活動を休止していたジョン・レノンはこの曲を聴いて再起を決意したらしい。

Coming Up

Coming Up

 

Ebony And Ivony

スティービー・ワンダーとのデュエット曲。4thアルバム『Tug of War』収録。

Ebony and Ivory

Ebony and Ivory

 

Queenie Eye

そして2013年リリースの最新作『NEW』収録作。健在である。やっぱスゲェよ。

Queenie Eye

Queenie Eye

 

1997年には英国のナイトの爵位を授与。Sir James Paul McCartneyに。さらに99年にはロックの殿堂入りを果たす。もう地球の宝。

 

 

ということで

こんな長い記事をここまで読んでいただいてありがとうございます。疲れたぜ。

これで、ポールマッカートニー、さらにはビートルズに興味を持っていただけたら嬉しい限りである。

 

ポール誕生日おめでとう!長生きしてね!

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※リンゴを忘れるな。