『夏に合う「青い」アルバムはこれだ』スピッツ - インディゴ地平線
2017年に結成30周年を迎えたみんな大好き国民的バンド、スピッツ。もうメンバーみんな50歳になるってマジか。マサムネまだ顔面の方は少年だよ???
前回の 『夏に合う「青い」アルバムはこれだ』SUPERCAR - スリーアウトチェンジ - 綿飴と水飴 に続き、夏にピッタリな青いジャケットのアルバムを紹介するというコーナー。第2回はスピッツの『インディゴ地平線』を。
チェリーはおまけにすぎない
大ブレイク後の1996年リリースの7thアルバム、21年前の作品なので初期に分類されるのかな。これまでのフワフワしたローファイなサウンドから若干重厚感を増した音とリアルな歌詞になっている。マサムネ少年曰く、「裸足で地面に立ち、真っ直ぐ地平線を見つめるイメージ」らしい。
- アーティスト: スピッツ,草野正宗,笹路正徳
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1996/10/23
- メディア: CD
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世間のイメージだとこのアルバムは#12『チェリー』が入っているアルバムという認識だと思う。国民的名曲。知らない人はいないだろう。
先行シングルということではあるが、アルバムの最後に配置されている。あえてラストに持ってきたというよりはここ以外に置くところがなかったんだろう。ボーナストラック的なおまけとしてのこの位置。もちろん名曲だが。
三輪作曲のパンキッシュなオープニングナンバー、#1『花泥棒』からそれに続く#2『初恋クレイジー』。落差がすごいけど申し分ない最高のスタート。
ああ 夢で会う時は すごくいいのにさ!
言葉にできない気持ち ひちすら伝える力
表の意味を超えてやる それだけで
そしてアルバムタイトル曲、#3『インディゴ地平線』。僕らは希望のクズ。
ピュアなド変態、希望のクズの代弁者、マサムネ少年の最後の1文。
少し苦しいのは 少し苦しいのは
なぜか嬉しいのは あのブルー
これに尽きる。最高か。
そしてスピッツの夏ソングといえばこれという#4『渚』。本作の核となる曲。
ねじ曲げた思い出も 捨てられず生きてきた
ギリギリ妄想だけで 君と
この2番の歌詞とアウトロでもれなく死ねる。
なんとなく 君の声が聞こえて
はりきって ハートを全部並べて
かっこよく 鳴りひびいた口笛
振り向くところで目が覚めた
街道沿いのロイホで 夜明けまで話し込み
何も出来ずホームで 見送られる時の
憎たらしい笑顔 よくわからぬ手ぶり
君と生きて行くことを決めた
おいマサムネ...お前顔がちょっとかわいいからって何しても良いと思うなよ。もっとやれ。
今作一番のはっちゃけ曲、#8『バニーガール』。これで中盤の中だるみが解消どころか最高潮に。
Only youの合図で 回り始める
君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて
僕の理論だと本編最後の曲、#11『夕陽が笑う、君も笑う』。実際にメンバーもこれを最後に持ってきたかったらしい。前作に入ってそうな身軽な曲。
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう
は?下ネタか?もう分からん。お前のせいだぞマサムネ。
ということで
いかがたっただろうか。転換期でサウンドは中途半端かもしれないけどそのおかげで生まれたこの独特の雰囲気。
クソ暑い夏に涼しい風を吹かしてくれる名盤だと思います。
CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-(期間限定盤)[3CD]
- アーティスト: スピッツ
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: CD
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